こんにちは＾＾
レースを愛するロマンティックファッションブランド「Romantine（ロマンティーヌ）」のデザイナーMotoです。

レースやフリル・リボンがとっても可愛らしいロリータファッション。
自分でデザインしたオリジナルのロリータ服をプロの縫製職人さんに作ってもらった場合、いくらぐらいかかると思いますか？

Romantineは、2019年3月に原宿で開催されたファッションショー「Les Clefs d’or Collection（レクレドールコレクション）CITY STAGE #03」に、福岡発のファッションブランドとして初参加させて頂きました。

出展したジャンルは「ロリータファッション」です。

▼ファッションショーの様子はこちら

このファッションショーに出展するためのオリジナルのロリータファッション、ワンピース・ブラウス・スカート・パンツ・帽子など、トータルで10ルック、合計20点近くのアイテムを作りました。

そのほとんどのアイテムは、「お洋服を作りたい人」と「縫製が得意な職人さん」をマッチングするクラウドソーシングサービス「nutte（ヌッテ）」を利用して作りました。

前回・前々回のブログでは、nutteの職人さんへのお仕事の依頼方法についてお話ししました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

自分がデザインしたオリジナルのロリータファッションを作りたい！クラウドソーシングってどんなサービス？
ファッションショーに間に合う？たった3ヶ月でロリータファッションを20アイテム作った方法とは？

今回は、服作りについて職人さんからどのような「お見積り」を頂いたのか、ベールに包まれた縫製料金の裏側についてお話ししたいと思います。

いろんな職人さんに見積りを依頼して分かったことは、『縫製料金は職人さんによって10倍近くの開きがある』ということです。

もちろん、一般的には「相場」というものは存在しています。
ただ、縫製料金は職人さんの現在のお仕事状況や経験値、個人で請け負っているか会社として請け負っているかなど、職人さんの様々な状況・環境でまったく変わってくるということです。

例えば、同じ縫製経験の浅い「職人Aさん」と「職人Bさん」がいたとします。

Aさんはこう考えます。
「経験をたくさん積みたいので、多少安くてもお仕事を受けたい。」

Bさんはこう考えます。
「まだ技術が未熟で作業に時間が掛かるので、少し高めに設定しておかないと赤字になってしまう。」

仮に相場が3万円だったとした場合、例えばAさんだったら「2万円でも請け負いたい」と思うでしょうし、Bさんだったら「4万円なら請け負いたい」と考えるのが自然な成り行きではないでしょうか。
2万円と4万円。
もうここで倍の開きが出ちゃってますよね＾＾；

私の個人的な印象ではありますが、オートクチュールのドレス職人の方や、個人ではなく会社として受注されている職人の方は、想定よりも少し高めの見積りを出される傾向にあるように思います。

それとは逆に、職人さんの中には現役を引退して家で趣味の延長としてお仕事をされている方もいらっしゃるようで、そのような方は相場よりも比較的安い料金でお仕事をされている印象を受けます。

このように、服作りの縫製料金というのは、職人さんの事情によってかなりの開きが出てくるんですね。

また、職人さんにとっても、服作りの料金をどれくらいに設定すればよいか、かなり悩ましいところがあるようです。
長年縫製のお仕事に携わっている縫製工場の方でも、縫製料金の見積りを出すときは結構悩むことが多いというお話を伺ったことがあります。

一般的なTシャツやワイシャツ、ブラウス、シンプルなカジュアル服などは、ある程度の相場観を元に見積もりを出すことができるそうなのですが、特殊な加工をする服やドレス、またレースやフリルなどの装飾の多い服などは、適正な見積もりを出すことは非常に難しいということでした。

高く見積もりすぎると失注してしまう可能性がありますし、逆に安すぎると赤字になる可能性が出てきてしまう。

服作りをされる職人さんや縫製工場が縫製料金を算出するのは、私たち服作りを依頼する側が考えている以上に悩ましいことなんですね。

ちなみに、今回nutteの職人さんに作って頂いたアイテムの縫製料金は以下のようになりました。

・ワンピース…13,500円〜42,000円
・ブラウス・スカート・パンツ…9,000円〜19,000円
・小物（帽子・つけ襟・ショールなど）…4,000円〜12,000円

ワンピースは30,000円近くも差がありますが、こちらはそれぞれのアイテムで難易度が違っていることもあって、このような開きが出てきたという感じです。
上記はあくまでの縫製工賃のみの金額ですので、生地やレース・リボンなどの材料費は含まれておりません。

・見積りが少しでも安い職人さんを選ぶのか。
・少し高くても経験豊富な職人さんを選ぶのか。
・評価や人柄を見て決めるのか。

その時々で選ぶ基準は変わってくるとは思いますが、ご自分が納得できるラインをある程度設けて、そこを基準に選んでみるのも良いかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか？
洋裁や縫製の経験はないけれど、自分でデザインしたお洋服やドレス、ロリータファッションを作ってみたいと思っている方がいらっしゃいましたら、ぜひご参考にして頂けたらと思います＾＾

次回は、私が実際どのような作業を経て、これらの可愛いロリータファッションのワンピースやドレスを職人さんに作ってもらったのかについてお話ししたいと思います。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。
次回もどうぞお楽しみに！(*´∀｀*)♪